『ブルームバーグ』は先般ウェブサイトで、JPモルガンの各種指数を分析したところ、実効為替相場ベースで主要32通貨のうち人民元が最も高く評価されていると報じた。中国の各種商品が世界の至る所へ輸出されており、この強い流れは世界的なインフレを加速する可能性があるため、各国中央銀行の流動性抑制政策に対する投資家の予測を強めたとしている。
報道によると、インフレ要因を考慮した上で人民元高が進んでいるのは、中国経済が感染症流行から比較的早く回復したことや世界の工場として中国の重要性が反映されている。昨年7月以降、人民元はユーロや円を含む主要貿易相手国の通貨バスケットに対する上昇率が5%以上に達した。
JPモルガンの指数を分析すると、人民元の実質実効為替レートは5年平均値よりも標準偏差にして2.8ポイント上回っている。この数字は分析対象となった主要32通貨の中で最も大きい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月9日