中国で11日に第7回全国人口調査(国勢調査)の結果が発表され、総人口、出生率、年齢構造といった注目データが明らかとなった。「人口帳簿」を確かめることは人口動向の把握や、人口の変化が経済・社会に与える影響の検証につながり、今後のハイクオリティな発展のための大切な拠り所となる。
現在、中国の総人口は14億人以上、生産年齢人口は8億8000万人で、生産年齢人口の平均被教育年数は2010年の9.67年から10.75年に増えた。最新データは中国の人口基盤が大きく、人口も多いという基本的な国情が変わっていないことを示している。超大規模な国内市場の優位性は長期にわたって保たれる見通しで、優秀な労働力は中国の経済発展における最も大きな優位性の一つとなっている。
一方、人口構造には課題とチャンスがあることも確かだ。高齢化の傾向が明らかで生産年齢人口が年々緩やかに減少し、人口と資源・環境が平衡している状態は、今後も比較的長期にわたり中国の基本的国情となるだろう。「人口ボーナス」をできるだけ早く「人材ボーナス」に変えにはどうするのか、「一老一小(高齢者と就学前児童)」の問題をどう解決するのか、増大する就業圧力にどう対処するか、産業のモデル転換・高度化にどう適応するかは、継続して注視すべき重要な課題となる。
人口問題は全体的かつ戦略的な問題で、人口の変化が経済・社会の発展にもたらす課題とチャンスを検証し、対策を論理的に策定すれば、人口構造と質が最適化・強化され、ハイクオリティな発展を力強く支えることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月16日