中国企業が価格吊り上げ?中国の酸素発生器メーカーが印メディアに反論

中国企業が価格吊り上げ?中国の酸素発生器メーカーが印メディアに反論。

タグ:酸素発生器 インド

発信時間:2021-05-19 14:50:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 インド紙「India Today」は14日の記事の中で、中国企業が意図的に価格を引き上げていると誇張し、「魚躍医療が4月30日に出荷した酸素発生器の価格は1台あたり340ドルだったが、数週間後の5月12日には460ドルに高騰していた」という例を挙げた。 

 

 深セン市宏鑫源電子有限公司の酸素発生器がこのほど、仲介を通じインドに輸出された。同社の責任者である鄧氏は「環球時報」に、「酸素発生器産業チェーンの企業は現在、コスト急増の状況に直面している。工場にも為す術がない。ある材料のコストが5-6倍になり、ある材料の価格が100-200%増となっている。計算すると、1台あたりの価格が平均で倍にもなっておらず、現在の1台あたりの販売価格は3000元未満で、合理的な範囲内だ」と述べた。

 

 中国医薬物資協会医療機器分会の会長である柏煜氏は17日、「環球時報」の取材に応じた際に「国内の酸素発生器の価格は確かに高騰しているが、これには主に3つの理由がある。まず、需要の急増により需給バランスが乱れている。次に、関連材料が不足している。特にモレキュラーシーブなどのサプライチェーンの多くが欧米にあるが、これら自体の価格が上がっており、交付期間も長くなっている。そのため数の少ない現物が高くならないわけがない。他にも一部のインドの業者は生産メーカーもしくは大きな中売りから直接購入しておらず、ピンハネされる機会を与えている」と率直に話した。

 

 ある中国の代理業者は「環球時報」に、「聞いた話によると、一部の酸素発生器の価格がインドで現在十数万、さらには数十万ルピーに吊り上げられている」と述べた。ツイッターなどのSNSでは、多くのインドのネットユーザーがより多くの防疫物資を求めている。中国滞在中の、もしくは中国の状況に詳しいインド人も購入を検討しており、ジャイプルでビジネスをするマヌーさんもその一人だ。「以前、酸素発生器を購入したことがあるが、価格は正常だった。しかし同じ製品であっても今や一部のSNSで価格が数倍に上がっている。中間の業者がピンハネをしている」マヌーさんは今月8日、「酸素発生器がインドで暴騰、中国は援助してくれるがインドでボッタクリが横行、貧困者に買う金はない」と題した動画を中国の動画サイトに投稿した。

 

 10日付インド紙「Indian Express」の記事は、上述した状況を反映している。デリー警察当局の報告によると、詐欺や「感染症法」「基本商品法」などに違反した容疑で、インドMatrix社の取締役2人と従業員3人を逮捕したという。警察当局によると、同社はブラックマーケットを通じ中国などから酸素発生器を7000台購入し、価格を吊り上げ新型コロナウイルス感染者に販売した。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月19日

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