中国人民大学の院生である呂毛毛さん(仮名)は「証券日報」に、「すでに北京の企業から内定をもらっているが、住宅購入が非常に困難なため、ひとまず家を借り間に合わせるつもりだ。今年6月末に卒業するが、北京に残りキャリアを積む予定だ」と述べた。
今年もまた卒業シーズンになった。教育部高校学生司の王輝司長によると、2021年度の全国普通高校卒業生数は前年比35万人増の909万人。卒業シーズンにより、住宅賃貸が活況を迎える。
自如研究院がこのほど発表した「2021年10都市卒業生住宅賃貸報告書」によると、大学生の9割が卒業後、賃貸により居住問題を解消する必要がある。北京市、深セン市、広州市の卒業生の家賃の予算は3000元以上が多く、同時に卒業生の9割が高品質の暮らしのために予算を拡大しようとしている。
58同城のリサーチデータによると、今年の卒業生の都市選択ランキングのトップ10は上海市、深セン市、広州市、成都市、北京市、杭州市、青島市、南京市、重慶市、長沙市。卒業生は都市選択で雇用機会を最も優先的に考える。1級都市は雇用機会が多く、経済力が高いといった強みにより、多くの卒業生の選択肢になっている。
貝殻研究院の上席アナリストの黄卉氏は「証券日報」に、「7月から8月は賃貸の最盛期になる。賃貸市場は需給共に旺盛な状態を保つ。家賃は安定しつつやや上昇の流れを保つ。大家の賃貸の意欲が強まり、空室期間が短くなり、住宅の販売ペースが上がる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月10日