端午の節句による3連休中、消費市場が活況を呈した。「経済参考報」の調べによると、3連休中に観光消費や映画市場などが好調だった。うち国内観光収入は前年同期比139.7%増の294億3000万元だった。各地による「ナイトタイムエコノミー」の掘り起こし、補助金や紅包(ご祝儀)の配布といった新たな消費促進キャンペーンのけん引を受け、消費市場に「相乗効果」が生じた。感染対策常態化と経済の持続的な回復に伴い、市場の回復ペースが上がり、消費促進・内需拡大の力強い支えになると分析・予想されている。
上半期最後の3連休中、人々は旅行に意欲的だった。文化・観光部データセンターの計算によると、端午の節句による3連休中の全国国内観光客数は延べ8913万6000人で、比較可能ベースで前年同期比94.1%増となり、コロナ前同期の98.7%まで回復した。国内観光収入は前年同期比139.7%増の294億3000万元で、コロナ前同期の74.8%まで回復した。
携程のデータによると、3連休中のプラットフォーム全体の受注は前年同期比83%増だった。うちチケット、レンタカー、テーマ旅行などの事業が2019年同期の水準を超え、それぞれ87%増、153%増、171%増だった。驢媽媽の報告書によると、短距離・中距離の周辺観光が連休中の観光市場の主役で、6割弱の観光客が「3時間内」の目的地を選択した。観光客が注目する旅行のテーマは多種多様で、民俗旅行、無形文化遺産旅行、紅色旅行、文化博覧旅行が「百花斉放」となった。
携程研究院戦略研究センターの上席研究員である謝暁青氏は、「観光客は旅行の文化的な中身、個性的な体験、旅行の質などへの重視を強めている。3連休中に各地でさまざまな文化観光イベントが催され、観光市場に新鮮な活力を注いだ。若者は徐々に休日中の消費けん引の主力になり、また需要側から観光消費新業態の拡張ペースアップをけん引する」と述べた。
映画市場も同じく好調だった。猫眼専業版のデータによると、14日午後2時45分時点で今年の端午の節句連休中の興行収入が4億元を突破した。うち12日の初日の放映回数は43万7000回で、端午の節句の1日あたりの記録を塗り替えた。
実物消費が安定的に回復している。3連休中、「ナイトタイムエコノミー」の開発、割引セール、各種形式の消費紅包の配布などのキャンペーンのけん引を受け、消費市場の新たな成長源がさらに浮き彫りになった。
端午の節句を前に、北京市、上海市、長沙市などの都市が次々と、数十万元規模のデジタル人民元紅包を配布した。情報によると、これらのデジタル紅包の使用範囲には、交通、飲食・宿泊、買い物、観光、医療・保健、通信サービス、チケット・娯楽などの各シーンが含まれ、連休中の消費を効果的に促進した。
「経済参考報」の調べによると、連休中の北京では多くのグルメ街、風景名勝区、映画館、ショッピングモールなどのデジタル人民元体験エリアに多くの消費者が集まった。上海市では、紅包に「五五ショッピングフェスティバル」など一連のイベントが加わり、消費市場に「相乗効果」が生じた。