商務部の高峰報道官は17日、「今年に入り中国の外資導入が順調な成長を実現しており、特に新設された外資系企業数が急増している。これは海外投資家の中国のビジネス環境への評価、中国における長期的な投資の自信を十分に説明している」と述べた。
商務部がこのほど発表したデータによると、今年1−5月の全国の実行ベース外資導入額は前年同期比35.4%増、2019年同期比30.3%増の4810億元だった。全国で新設された外資系企業数は前年同期比48.6%増、19年同期比12.4%増の1万8497社。
高氏は商務部が同日開いた定例記者会見で、「1−5月のデータを見ると、海外投資家は依然として中国の経済発展の先行き、中国市場の大きな潜在力に期待している」と評価した。
高氏は同時に、「中国EU商会が先ほど発表した『ビジネス・コンフィデンス調査2021』報告書によると、昨年黒字だった企業は73%にのぼった。所属業界の今後2年のビジネスの先行きを楽観するは約68%、年内に中国事業の拡大を検討しているは60%で、中国におけるサプライチェーンを建設中もしくは強化するは4分の1だった」と述べた。
「欧州企業を含む各国の投資家は実際の行動により、中国が依然として世界の外商投資の重要な目的地であることを証明している」
高氏は外資導入が直面している課題について、「世界的な新型コロナウイルスの感染拡大は現在、依然として大きな不確実性がある。世界の経済回復が依然として不均衡で、各国が競うようにして産業助成策を打ち出しており、グローバル企業が世界の産業チェーン・サプライチェーンを調整する可能性がある。これらは中国の外資導入が直面する不確実要素になっており、情勢は依然として複雑で深刻だ」と分析し、次のように述べた。
商務部は引き続き高水準の開放の場の建設を推進し、外商投資市場参入を拡大し、重点外資系企業及びプロジェクトのサービスとサポートを強化し、ビジネス環境を絶えず最適化し、より多くの海外投資家が中国の発展の快速列車に便乗できるようにする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月18日