中国国家統計局が15日に発表したデータによると、中国経済の上半期の成長率（前年同期比）は12.7％だった。中国経済は安定しつつ補強、安定しつつ好転の流れを示しており、持続的に世界経済の回復に自信を注いでいる。

　中国経済の持続的かつ安定的な回復は、世界経済の回復に原動力をもたらす。中国経済の第1四半期の成長率（前年同期比）は18.3％で、第2四半期は7.9％。力強い成長は、新型コロナウイルスの影に覆われる世界経済の回復に安心をもたらした。感染症が世界の産業チェーン・サプライチェーン及び国際貿易にもたらす衝撃に直面しながら、中国は感染対策と経済・社会発展の成果の補強及び拡大を続け、真っ先に操業再開を実現した。世界市場の資源配置効率の向上、世界の供給断絶の懸念の解消、各国の消費者の福祉促進に対して極めて重要な力を発揮した。国際通貨基金（IMF）アジア太平洋地域事務所の関係者は、「中国経済の世界経済に占める割合、中国の経済回復のスピルオーバー効果を考えると、中国はアジア・世界経済の回復において重要な力を発揮している」と述べた。

　中国経済の高品質発展は、世界経済の回復に活力を注ぐ。上半期のデータによると、中国経済の新たな原動力が急成長し、質の効果が着実に拡大している。ハイテク製造業付加価値額は前年同期比22.6％増で、新エネ車、産業用ロボット、集積回路の生産量などが好調だった。これは中国経済のテック駆動形への移行の加速、デジタル経済、新技術インフラ、グリーン技術などの経済成長の新しいエンジンの持続的な強化を示している。これは世界経済の回復に革新の活力を注いだ。IMFのゲオルギエ専務理事は、中国はデジタル経済モデル転換の促進で長期的な進展を手にしたと述べた。

　中国の持続的な対外開放の拡大は、世界経済の回復にチャンスをもたらす。中国の上半期の貨物貿易は27.1％と大幅に増加し、貿易構造が持続的に最適化された。世界貿易の大局の安定、国際貿易の回復の促進に対して重要な力を発揮した。中国は終始、開放・協力・団結・ウィンウィンの理念を貫き、確固不動の姿勢で全面的に開放を拡大している。中国市場を世界の市場、共有の市場、みんなの市場にし、世界と中国のチャンスを分かち合っている。近年、21の自由貿易試験区の建設の同時進行、海南自由貿易港の高基準の建設、外商投資法の発表と施行、RCEP協定の署名など、中国の開放の扉がますます大きく開かれている。広州交易会、サービス貿易交易会、輸入博、消費財博などの重大展示会が「マトリックス」を形成し、中国市場の強い「磁力」を世界に示し、協力とウィンウィンの力強いシグナルを発している。海外の観測筋は、より高水準の開放型経済の新体制の構築に取り組み、確固不動の姿勢で対外開放を拡大する中国は、各国間の経済協力を掘り下げ、大きな経済効果を生み出し、世界の発展と反映を促進すると見ている。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年7月18日