新型コロナウイルスの感染が世界で再拡大している。企業、経済学者、運輸専門家は、さまざまな出来事が重なり世界のサプライチェーンが断裂に近づき、原材料・部品・消費財の脆弱な流動を脅かすと述べた。ロイター通信が23日に伝えた。

　新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」がアジアの一部地域で壊滅的な被害をもたらしており、多くの国が船員たちを陸に上がれないようにしている。これにより船長は疲れた船員を交代できなくなっている。約10万人の船員が海上で立ち往生し、長時間労働している。状況は速やかに2020年及び封鎖のピーク時に戻っている。

　国際海運会議所（ICS）のガイ・プラッテン事務局長は、「船員の交代をめぐって、2度目の危機の最中にある。これは世界のサプライチェーンにとって危険な時だ」と述べた。

　世界の約9割の貿易が船による輸送を必要としていることから、船員の危機は石油、鉄鉱石、食品、電子製品などの各種商品の供給を乱している。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年7月26日