その一方で、国と地方の中長期計画は、これに現実的な基礎を提供した。「国家総合立体交通網規劃綱要」は、特大都市間の高速リニアルートの配置と試験ラインの建設を研究・推進すると明記した。京滬リニア高速鉄道プロジェクトの研究が今年、日程に上がった。「広東省国土空間規劃2020-35年」も、省域空間内で縦横2本の高速リニアルートを確保するとした。縦方向は京港澳高速リニアルート、横方向は沿岸部の滬(深)広高速リニアルートだ。
近い将来、航空機と高速鉄道の間に、時速600キロの高速リニアという選択肢ができることになりそうだ。
しかし専門家は広東省が確保するリニアルートについて、「空間認証、技術論証、実現性論証、現場地質調査・設計、建設先の選択などの過程を踏まえ、少なくとも完成には10-15年かかる」と表明した。
時速600キロの高速リニア交通システムのラインオフは再び、現在と未来をつなげた。これは大都市間の高速ルートを構築し、都市クラスタの「同城化」を実現する交通ツールであり、期待に値する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月26日