全世界が東京五輪の選手に全神経を集中するなか、中国政府は6カ月後に開催される冬季五輪の準備作業に積極的に取り組んでいる。これは新しい会場の建設を意味するだけではない。中央銀行の研究開発者も、中国の新型デジタルマネーにとって初の重大国際テストに向け準備をしている。英紙「フィナンシャル・タイムズ」(電子版)が3日、伝えた。
昨年のオープンテストの開始に伴い、中国は最も早く中央銀行デジタルマネーを発行した国の一つになった。来年2月には多くの選手と観客が北京を訪れる。外国の関係者はこの新型デジタル人民元のテストに参加することになる。
選手はデジタル人民元の決済に用いるハイテクな手袋、エンブレム、衣料品を手にする可能性がある。来年2月開催の冬季五輪は、中国中央銀行のデジタル人民元の国際化にとって、小規模な試験運行となるだろう。
中国人民銀行(中央銀行)は白書の中で、「デジタル人民元は小売型中央銀行デジタルマネーで、主に国内の小売決済の需要を満たすため用いられるが、将来的な越境決済の模索の可能性を否定しない」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月5日