3日に発表された「デジタル貿易発展及び協力報告書2021」(以下「同報告書」)によると、中国の昨年のデジタルサービス貿易規模は2947億6000万ドルで、2011年よりほぼ倍増した。年平均成長率は6.7%で、同期のサービス貿易(4.4%)及び物品貿易(2.7%)を上回り、世界主要国の中でトップレベルとなった。
2021年中国国際サービス貿易交易会サービス貿易開放発展新傾向サミットフォーラムにて、国務院発展研究センター対外経済研究部の張琦部長と、中国情報通信研究院の余暁暉院長が共同で同報告書を発表した。
デジタル貿易は国際貿易構造に深い影響を及ぼし、世界の産業チェーン、サプライチェーン、バリューチェーン、イノベーションチェーンの深い変革を促しており、次の経済グローバル化の重要な駆動力になっている。
新型コロナウイルスが世界的に流行する中、デジタル貿易の発展の強靭性と高い潜在力がより際立っている。国際サービス貿易は昨年大きな衝撃を受け、前年比で20.0%減となった。デジタルサービス貿易への影響は少なく、サービス貿易に占める割合がさらに62.8%に上がった。1年で11.5ポイント増となり、伸び率が過去10年の合計を上回った。世界越境ECの市場規模が持続的に拡大し、ECプラットフォーム、スマート物流などの新モデル・新業態が国際貿易に新たな活力を注いだ。また商業の存在を通じ提供されたデジタルサービス貿易が占める割合が依然として60%を上回った。
世界のデジタル貿易の発展は集中度が高いが、中国は数少ない、トップの発展途上国だ。同報告書はその主な理由を次のように分析した。
中国はデジタル経済がもたらす発展のチャンスを高度に重視しており、市場開放、計画による誘導、法規による保障、業界の監督管理、革新的発展の試行及び建設などの面で積極的に模索し、デジタル貿易発展の制度及び市場環境を持続的に改善している。同時に中国はデジタル貿易の開放・発展及び互恵協力を積極的に促し、「デジタルシルクロード」の共同建設を推進し、「デジタルデバイド」の縮小に取り組んでいる。開放的・包摂的・安全・共有のデジタル貿易の発展環境を維持している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月7日