17省の259の市場主体が7日、オンライン・オフラインで79億3500万kWhのグリーン電力取引を完了した。中国のグリーン電力取引の試行が同日始まった後で初の取引だった。
説明によると、初のグリーン電力取引のうち、北京電力取引センターで68億9800万kWhの取引が行われた。残りの10億3700万kWhの取引は広州電力取引センターで行われた。初歩的な計算によると、今回の取引により標準石炭の燃焼を243万6000トン減らし、CO2排出量を607万1800トン減らすことが可能だ。
北京電力取引センターの史連軍総経理は、「グリーン電力取引は電力中長期市場体制の枠組み内で設けられる新しい取引品種であるが、単なる既存の中長期電力取引の拡大ではなく、中国電力市場の重大なメカニズムの革新だ。グリーン電力取引の試行をシンボル及びスタートラインとし、中国のグリーン電力消費は新たなモデルを切り開く」と述べた。
グリーン電力取引は生産のクリーンな電力使用の需要を満たし、経済・社会・環境の効果の高度な統一を実現した。長期的に見ると、グリーン電力の調達は企業のクリーンで低炭素なモデル転換の重要措置になる。
国家発展改革委員会、国家能源局が返答した「グリーン電力取引試行活動案」によると、風力発電及び太陽光発電企業、電力利用者及び売電会社、電力網企業のいずれもグリーン電力取引に参加できる。
市場主体のグリーン電力取引への参加の利便性を高めるため、国家電網は「e−取引」電力市場統一サービスプラットフォームを開発した。北京電力取引センター市場部の李竹主任は、「『e−取引』アプリをダウンロードするだけで、オンラインでグリーン電力取引に直接参加できる。それと同時にユーザーに取引結果、取引契約、グリーン電力証書などの全フローの情報サービスを提供できる」と述べた。
国網ブロックチェーン科技公司の責任者である王棟氏は、「このグリーン電力消費証明を甘く見てはならない。これはブロックチェーンのオープンで透明、各方面の共通認識、改ざん防止などの技術の特徴を利用し、グリーン電力の生産・送電・取引の全フローの情報を記録する。また全国で唯一であり、権威がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月8日