2021年中国国際サービス貿易交易会(服貿会)が9月2日から7日にかけて北京で開かれた。コロナ下で開催された今回の展示会は、オンラインとオフラインを組み合わせた方式を採用し、国内外の多くの企業を魅了、世界経済の回復と成長に新たなエネルギーを与え、「一帯一路」共同建設の質の高い発展に新たな機会を提供した。
統計によると、展示会には153の国と地域の企業が参加し、参加企業総数は1万2千社余りに上った。オフラインで出展した世界トップ500および業界大手企業の割合は21%、国際化率は18%と、いずれも2020年を超える規模となった。その中には、ドイツ・日本・フィンランド・アイルランドなど先進国企業のほか、アフリカ・ラテンアメリカなど新興国の企業も含まれ、中国国際サービス貿易交易会は名実ともにグローバルなサービス貿易サミットになった。
オンラインとオフラインを組み合わせた方式は、「一帯一路」国家と地域の企業・協会・商工会議所および関連組織から歓迎され、交易会の規模と影響力の拡大につながった。大企業に比べると、一般的に中小企業の多くは大規模な展示会に参加したり、多くのビジネス情報を得たりすることが難しい。しかしオンライン交易会なら比較的低コストで多くの中小企業が参加可能となり、交易会の観客数拡大にもつながり、ボーダレスな展示会となった。企業は国外に出なくても世界を知ることが可能となり、交易会の社会的効果が明らかに向上、「一帯一路」共同建設の協力基盤が一段と固まった。
今回の交易会では、5つのサミットフォーラム・193のフォーラムとプロモーションイベント・8つのサイドイベントが開催され、デジタル経済・カーボンニュートラル・人工知能・サービス業の拡大開放・ヘルスケアサービスなどをテーマに、「一帯一路」の共同建設に向けた展示・交流・協力のプラットフォームを構築した。参加企業はニーズに応じて自社のサービス製品を展示・紹介し、世界のサービス貿易の発展に関する新しい動向や理念および情報を交換、新たな協力分野を模索ししたうえで、より多くの協力で合意、「一帯一路」共同建設に向けた国際協力の新たな機会を提供した。
サービス貿易の業態という観点から見ると、旅行サービス・教育サービス・医療サービス・文化サービスなどは、それ自体が二つの機能を持っている。まず、これらのサービスは貿易面の属性を備えている。それぞれが市場原理に従って通常の貿易往来を行い、確かな経済的利益を獲得できるため、協力に不可欠な物質的支援を提供し、協力の持続的発展を支えることが可能となっている。その一方で、サービス貿易は文化的要素も色濃く、多くの民族の文化に融け込み、人々の心の内面を豊かにできるため、商業的な交流と文化的な交流を有機的に統合することが可能だ。それにより円滑な貿易と民心の疎通が高い相乗効果を発揮して、民心疎通の長期的かつ安定的な発展を確保することができる。そしてサービス貿易を強力に発展させることは、「一帯一路」共同建設の持続的な発展に向けた新たな道筋となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月12日