ミルクティーを始めとするティードリンクが近年、流行している。急成長するトップブランドのほか、特色ある味わいを売りにする新興ブランドも次々と登場している。SNSで話題のミルクティーを売るドリンクスタンドに人々が集まっている。
Mob研究院が発表した「2021年中国ティードリンク業界洞察報告書」によると、人々の消費習慣の変化に伴い、ティードリンク業界に更新とアップグレードが起きている。原材料は粉末茶から高品質茶葉になり、店は単一的なドリンクスタンドから多機能・複合型の店になり、販売チャネルはオフラインからオンライン・オフライン全シーンフルカバーになっている。さらにはミルクティーにも独自のブランドとIPが備わり、コラボを展開している。
製品更新・アップグレード、3.0時代は天然と健康が売りに
3.0時代に入ったミルクティー販売はすでにオフラインとオンラインを網羅し、店舗が繁華街に進出し、かつ個性的な装飾が施されている。地場新興ブランドが次々と登場し、企業もブランド・IPの構築を重視し始めている。ミルクティーはそもそも天然と健康を売りにし、その多くが天然の原材料、高品質茶葉の抽出物を使う。伝統的な熱いお茶という概念を打ち破る水出し茶、アイスドリップティーなどが流行し、新鮮な果物や仙草ゼリーなどを加えることで風味がより豊かになっている。
ティードリンクの全体的な規模は今年1000億元を突破し、店舗数が50万店を突破する。同時にブランド効果が徐々に強化され、資本が持続的に注入されることで、今後5年の成長率は20%以上を維持する。急激に拡張していたティードリンクスタンドは感染症の影響を受け、昨年2万店超が閉店したと見積もられているが、今年は再びピークを迎えている。
同時にオンラインの購入がオフラインを抜き、小程序(ミニプログラム)が主戦場になった。コロナ禍でオフラインの消費チャネルが塞がれ、オンライン注文の割合が昨年70%にのぼった。これはティードリンク企業のデジタル化モデル転換を迫った。小程序はその重要な一環になった。
統計データによると、ティードリンク消費者のうち女性は6割超で、18-34歳は7割超。またこれらの消費者の多くが会社員で、月収は3000元から1万元の間に集中している。毎月の平均消費回数は2-3回。
また報告書によると、ティードリンクブランドのデジタル化モデル転換及び高度化により、店舗運営、原材料供給、会員管理などの部分が今後全面的にデジタル化される。同時に国内企業は新たな成長を求め海外市場を開拓する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月21日