中秋節連休中、中国が環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)への加入を申請した理由と加入の時期は、海外メディアが熱心に取り上げる話題になった。マレーシアとシンガポールは中国の加入に歓迎を表したが、豪州と日本はその「主な壁」になるとされている。「Nikkei Asia」は20日、「中国のCPTPP加入の時期は想像よりも早い」と伝えた。21日付英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、「中国が最終的に順調にCPTPPに加入できるかを予測するのはやや時期尚早だ。交渉には少なくとも1、2年かかる。しかしCPTPPへの加入の申請は、中国のさらなる開放及びグローバル化の態度を示した」と伝えた。
20日付マレーシア英字紙「The Star」は、CPTPPの加盟国であるマレーシアは経済強国である中国の加入に期待していると伝えた。マレーシア国際貿易産業省は月曜日に発表した声明の中で、中国の正式な申請を非常に喜んでいると表明した。「マレーシアはCPTPPの承認を正しい軌道に乗せようと努力している最中だ。中国は来年、CPTPPの交渉に加入する可能性がある。マレーシアと中国の二国間貿易及び投資関係は近い将来、より高い水準に発展するだろう」
「Nikkei Asia」は21日に、中国はマレーシアにとって最大の貿易パートナーだと伝えた。「ASEANは地理的に中国に近いことから、中国との間に密接な経済関係を持つ。同地域のCPTPP加盟国は中国の加入にほとんど反発を示していない」中国の王毅外交部長が先ほどシンガポールを訪問した際に、シンガポールのバラクリシュナン外相も、中国の同協定への加入を歓迎すると表明した。しかし「Nikkei Asia」によると、中国と関係が緊張している日本と豪州は中国のCPTPP加入の「主な壁」になる可能性がある。日本は中国がアジア貿易で主導権を握ることを恐れており、「中国がCPTPPの高基準の規定を遵守するつもりがあるかを注視する」と称した。豪州は、中国との二国間貿易摩擦が解消されなければ加入を支持しないと称した。
多くのメディアは、地政学的な角度から中国のCPTPPへの加入申請の意図を読み解き、中国の行動は結果ではなく開放的な姿勢を示すのが目的と判断した。米ブルームバーグは20日、中国は「中国排除」を意図するCPTPPへの加入を選択したが、最も重要なのはこれが短期的かつ戦術的な措置であり、自由貿易を遵守するという中国の約束と、国際ルールの制定面の自信の深まりを示すことにあると伝えた。「同時に中国はその措置により、バイデン政権に全面的なアジア経済戦略がないことを意識させた。米国はこれで不利な立場になる」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月22日