中欧地理的表示(GI)保護協定は、2020年9月14日に正式署名された。地理的表示(GI)は産品が特定の地域に由来することを示す標識であり、重要な知的財産権の1つでもある。贛南ネーブルオレンジ・潜江ザリガニ・五常大米・フランスのシャンパン・バイエルンのビール――協定締結から1年、同協定で登録された酒類・茶葉・農産物・食品などは、中国と欧州でより多くの消費者に知られるようになり、多くの賞賛と受注を獲得、中国・欧州の両市場で大きな反響を呼んでいる。
中欧地理的表示(GI)保護協定によると、中国・欧州間で相互に承認された地理的表示(GI)は500を超える。これは中国・欧州間で初めて大規模に相互承認された地理的表示であり、中国・欧州の経済貿易協力と経済発展を促進する上で大きな意義を持つ。第1弾として「ランクイン」した中欧それぞれ約100の地理的表示は、協定発効日から知的財産権としての保護が開始され、第2弾となる各175の地理的表示は4年以内に保護プロセスを完了する予定だ。これにより、多くの特色ある良質な製品が相互の市場に参入し、中国・欧州の経済貿易協力に新たな機会がもたらされる。
駐EU中国代表部の張明代表は、「今回の協定は、中欧双方の高品質な地理的表示(GI)製品が互いの市場に参入できるよう包括的かつ効果的に保護・普及促進するもので、中国と欧州の人々が素晴らしい生活を追求するための選択肢が増えた」と語る。
中欧地理的表示(GI)保護協定は、中国・欧州の経済貿易協力に新たなエネルギーを注入した。中国・EUの貿易額は2020年に6495億米ドルに上り、中国は初めてEU最大の貿易相手国となった。現在、中国はEU第2のGI製品輸出先であり、欧州の食品・飲料業界にとって高い成長が期待できる輸出市場だ。統計によると、EUのGI製品年間輸出額は200億米ドルを超え、EUの食品・飲料輸出総額の15%以上を占める。このほか、約1600に上るEU非加盟国の地理的表示(GI)がEUで保護されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月28日