「第14次5カ年計画（十四五）」が始まる今年は農村産業の発展が新たな注目ポイントとなってきた。各地で農業と農村の資源をベースに農業の多様な機能が広がり、農村産業は着実に発展している。

　実りの秋となる10月に四川省朝天の高山野菜が豊作となった。例年と違い、今年は野菜を載せた山地軌道車が高さ1400mの山頂から麓までわずか5分で滑走する。

　秦巴山区に位置する朝天は貧困脱却重点地区から外れた後、高山野菜など貧困脱却産業のために山地軌道輸送、保管・鮮度保持コールドチェーン物流の施設を建設し、産業高度化を促進しながら郷村振興を継続的に進めている。

　832カ所の貧困脱却県では各県が2－3つの特色主導産業を立ち上げて資金、技術、人材などを集め、産業の発展を支えている。

　「十四五」の開始年に農村で第一次、二次、三次産業の融合が加速し、農業産業チェーンが拡張。永順キウイや煙台りんごといった「田舎」をうたった地域公共ブランドの価値が日に日に高まっている。今年に入って中国全土で50カ所の優勢特色産業クラスター、50カ所の現代農業産業パーク、298カ所の農業産業強鎮が建設された。

　今年上半期に中国の農産物加工企業（一定規模以上）の売上高は前年同期比18％増の6000億元近くに上った。農村のレジャー観光業況は2019年同期の水準に回復。農産物のインターネット販売額は伸び率が二ケタを維持している。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年10月16日