13年目となるネット通販イベント「ダブル11」が正式に幕開けとなった。今年は各大手プラットフォームがイベントの期間延長を選択した。京東、TikTok、快手、タオバオが今月20日をセール初日とした。感染症の試練を受け、今年のダブル11は消費ムードをさらに盛り上げようとするEC及び産業チェーン各社から期待されている。
記者が複数のプラットフォームを調べたところ、今年のダブル11前売りイベントが20日午後8時に正式に始まった。EC大手は昨年のダブル11で巨額の利益を手にした。多くの上場企業もチャンスを逃さず、ライブコマースなどの手段によりパイの争奪戦に参加した。
京東が発表した情報によると、同社のプラットフォームは今年、多くのブランド・業者・農家と協力し4億件を超える新商品、7億件を超える国潮(中国国産品トレンド)商品を提供する。「新商品の急増は、新品種の高品質成長を牽引する。当社は今年、1200以上の新品種の前年同期比の成長率が100%を上回ると予想している。参加するブランドと業者の数は例年を上回り、特にファッションブランドの参加が例年より大幅に増える。またセール期間中の高品質農産物の販売額が300億元を上回る見込みだ」
天風証券は、ダブル11の期間中にプラットフォームが業者への支援を拡大し、ライブコマースも好成績を維持すると予想した。
宅配業界もダブル11に備え、物資の準備、車両の手配、人員の増加に取り組んでいる。京東はこのほど即時小売ブランド「小時購」を発表した。消費者の所在地に基づき、半径3−5キロ内の店舗にある全品種の高品質商品の分・時間単位の配達サービスを提供する。達達集団が同業務を全面的に担当。順豊は東風商用車を大量購入した。湖南省長沙市岳麓ハイテク区に位置する中通快遞スマートEC産業団地(湖南)新拠点がこのほど正式に使用開始された。1日あたりの宅配便取り扱い能力は585万件にのぼる。
中通快遞の責任者は、「ダブル11前に、当社の山東省済南市、浙江省義烏市、嘉興市、広西チワン族自治区南寧市、河南省鄭州市などの中継センターの新拠点の一部も稼働開始し、全ネットワークの生産能力をさらに高める。各地の営業所もインフラ整備に持続的に取り組み、積極的にピークを迎える」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月20日