インシアードと米Portulans Instituteは20日、2021年度の「世界人材競争力指数(GTCI)」を発表した。スイスが8年連続で首位となり、シンガポールが2位、米国が3位だった。中国は初めて40位内に入った。GTCIは、感染症は未来の活動シーンを永久に変え、世界の不平等を激化させており、「情報格差」がさらに深まっていると指摘した。
スイス公共放送局SRFの20日の報道によると、今年のGTCIは134カ国と155都市を網羅。評価項目には、人材導入、職業訓練、人材登用の能力、市場環境などが含まれる。スイスはほぼすべての項目で優れており、82.09の高スコアを記録した。トップ20のうち欧州は14カ国(デンマーク、スウェーデン、オランダなど)で、欧州以外はシンガポール、米国、豪州、カナダ、NZ、日本。
発展途上国の順位が今年、大幅に上がった。中国の順位は昨年の42位から37位に上昇し、過去最高位となった。専門家は、中国は多くの項目で大幅に進歩していると述べた。特に生涯学習、良好な雇用能力、高度のイノベーション、創業支援などが進歩しているが、人材導入、人材引き止めなどの面でさらなる取り組みが必要だという。
GTCIはさらに世界人材競争力都市の格付けを行った。トップ10はほぼ米国と欧州に独占され、首位はサンフランシスコ。シンガポールはアジアから唯一トップ10入りした。中国の都市のうち香港は20位で、北京、南京、上海、台北などもトップ100入りした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月22日