中国の長者番付「2021年胡潤百富榜」は27日、発表された。飲料水メーカーの農夫山泉を創業した鍾睒睒氏が資産額3900億元(1元は約17.7円、約7兆円)で中国一の富豪になり、2位は字節跳動(バイトダンス)を創業した張一鳴氏で資産額は3400億元、3位は車載電池大手・寧徳時代を創業した曽毓群氏で資産額は3200億元だった。
新しいスタイルの茶飲料やコーヒーなどの飲料品がますます人気となり、創業者にも巨万の富をもたらした。喜茶を創業した聶雲宸氏(30)の資産は20年から倍増して100億元になり、昨年に続き「90後」の裸一貫組の富豪のトップに立った。Mannerコーヒーを共同で創業した陸剣霞氏と韓玉龍氏夫妻は、資産額35億元で今年初めてランク入りを果たした。
全体を見ると、今年ランク入りした富豪は前年比22%増加し、前年の2398人より520人多い2918人になり、資産額は20億元を超えて、10年前の3倍に増えた。
地域別に見ると、北京が引き続きランク入りした富豪の最も多い都市で、341人が選ばれた。深センは前年より26人増えて301人になり、2位の座をキープした。上海は78人増えて294人となり3位。杭州は170人で4位。5-7位には順に香港、広州、蘇州が並び、以上の7都市で総人口の半分を占めた。
企業家の出身地を見ると、浙江省出身者が4年連続最多で、今年は27人増えて335人になった。広東省出身者は16人増えて309人で2位、江蘇省出身者は33人増えて168人で3位、福建省出身者は1人増えて初めて100人に達し、4位だった。
業界別に見ると、製造業はランク入りした人の人数と資産額の割合が最も急速に上昇し、ランク入りした企業家が最もよく資産を生み出す業界になり、人数は全体の27%を占め、うち先進的製造業が60%に上った。総合健康産業界の人数は10.8%を占めて2位、不動産業の人数は減少を続け、9.4%で3位だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月29日