輸入博（中国国際輸入博覧会）が促進するのは貿易そのものだけではない。この窓口を通じ、世界のより多くの企業が中国のチャンスをつかみ、対中投資を拡大する自信を固めた。この世界的な経済・貿易の祭典は、外資系企業と中国の縁を結んだ。

　第4回輸入博が正式に開幕する前、日本の化粧品大手の資生堂は上海で、中国3カ所目となるR&Dセンターを正式に稼働開始した。これは資生堂の中国におけるR&Dセンターの数が日本を上回ったことを意味する。

　事業拡大は、中国の「双循環」の新たな発展構造が資生堂に新たなチャンスをもたらしたことによる。資生堂中国の藤原憲太郎CEOは、「中国はグループにとって最大の海外市場だ。当社は現在2つの面からアプローチしている。まず、中国における研究開発と中国市場に特化した革新力を強化している。次に、輸入博などの場を利用しより多くの世界の革新の成果を導入している」と述べた。

　藤原氏は、「例えば昨年の輸入博で初公開したブランドの御銀座とエフェクティムは中国ですでにオフライン店をオープンし、中国人消費者から好評を博している。今回の輸入博において、当社は新型美容内服ブランドの世界初公開、ハイエンドスキンケアブランドのドランクエレファントの中国大陸におけるオフライン初公開などを控えている」と述べた。

　4年連続で輸入博に参加するアモーレパシフィック中国の高祥欽総裁は、「我々はこの4年間で、輸入博に多くの企業が集まるのを目にし、中国市場の開放の活力を実感した。また中国市場における持続可能な発展の自信を固めた」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年11月2日