新エネ車、商業施設で販売する理由は?

新エネ車、商業施設で販売する理由は?。新エネ車の販売モデルにも密かに変化が生じている。従来のガソリン車は主にディーラーで販売されていたが、大型商業施設やショッピングセンターに売り場を置く新エネ車ブランドが増えている…

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発信時間:2021-12-07 14:32:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 新エネ車を選ぶ消費者が増えている。先ほど中国汽車工業協会が発表した最新データによると、今年1-10月の全国の新エネ車累計販売台数は前年同期比176.6%増の254万2000台だった。


 新エネ車の販売モデルにも密かに変化が生じている。従来のガソリン車は主にディーラーで販売されていたが、大型商業施設やショッピングセンターに売り場を置く新エネ車ブランドが増えている。「直営店」という形式により、スマートフォンやノートPCなどの電子製品と同じように、消費者に直接店で選んでもらう。これについて複数の業界関係者は、この変化は新技術の変革を受け、自動車市場の需給両側が新たなトレンドを迎えていることを反映していると述べた。


 自動車メーカーが直営モデルに取り組む


 自動車を商業施設で販売。これは新エネ車の販売モデルの変化を反映している。


 自動車メーカーは顧客の細分化、全チャネルの販売の傾向が強い。北汽新エネ副総経理、極狐汽車副総裁の王秋鳳氏は、「極狐の製品は現在、全チャネル販売を行っている。さまざまなチャネルによって顧客にさまざまなサービスを提供している。例えば極狐スペースは商業施設の店舗だ。地理的にビジネスエリアの中心に位置するため、顧客が車を目にし試乗する利便性が高い。顧客はアフターサービスを受ける場合、ディーラーの極狐センターに行けば良い。全体的に見ると、極狐スペースはビジネスエリアの中心にあるため、従来のディーラーよりも顧客を集めやすい。顧客の移動にかかる時間とコストも少ない。生活に即した体験シーンを提供しやすい」と述べた。


 直営モデルに取り組む自動車メーカーが増えている。吉利控股集団は今年、ハイエンドスマートEVブランド「極氪」を発表した。同社の責任者によると、極氪は直営モデルを採用し、整ったカスタマーサービスネットワークを構築した。極氪センター、極氪スペース、サービスセンター、交付センター、オンラインソーシャルセンターにより、購入前・購入中・購入後の全面的なサービスを提供する。全国初の極氪センターが杭州市でオープンしており、第1陣の極氪スペースも杭州市、天津市、広州市、深セン市などでオープンしている。極氪スペースは今後さらに多くの都市に展開する。


 同氏は、「従来のディーラーと比べると、商業施設の専門店で直接販売するモデルには3つのメリットがある。まず、以前は顧客が店を訪れるか電話で予約を入れていたが、商業施設の専門店は顧客を作りやすい。次に、ショッピング中に最新の製品を直接体験できるため、多くの若者から注目されている。それから、従来のディーラーはヘビーアセットモデルだが、商業施設の専門店による直接販売は、市場マーケティング広告や消費者獲得などのコストパフォーマンスが高い」と述べた。

 

 自動車の機能の変化がもたらす販売のモデル転換


 ガソリン車よりも新エネ車の方が商業施設での販売を選ぶのはなぜか。

 

 王氏は、「新エネ車の製品構造はガソリン車と異なる。EVにはエンジンとトランスミッションがなく、そのためメンテナンスの需要が減り、アフターサービスの需要も減る。ゆえに新エネ車はスマートフォンやパソコンと同じ販売条件を備え、販売チャネルが多元化している。ディーラーの需要は依然としてあるが、それほど大きくない」と説明した。


 中南財経政法大学デジタル経済研究院の執行院長である盤和林氏は、「新エネ車の販売は知識のハードルが低いが、これも販売モデルの変化の大きな理由だ。新エネ車は部品が少なく、モジュラー統合されている。営業は多くの詳細なパラメータを把握する必要がない。つまりディーラーに過度に依存することなく、専用カウンターにオンライン販売を加えたモデルに転換する。新エネ車のアフターサービスは依然として重要で、機械の故障やシステムのアップデートなどアフターサービスネットワークによる力強いサポートとサービスが必要だ。新エネ車の内部のスマートコネクテッド水準の向上に伴い、オーナーはソフトウェアの性能をより重視するようになる。将来的にスマートコネクテッドEVの販売の焦点は、従来のハードからソフト中心へと移行する。これは必然的により深いレベルの自動車販売モデルの変化を起こす」と述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月7日

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