中国社会科学院は北京市で6日午後、「2022年経済青書」を発表した。研究によると、中国の経済回復の勢いは2022年も持続的に強まり、都市部新規就業者数が1300万人を超える見込みだ。

　青書の副編集長、中国社会科学院数量経済・技術経済研究所長の李雪松氏は、「中国経済の新たな原動力の成長ペースは今年非常に高い。特にデジタル経済の発展、新エネ車、スマート製造などにおいて顕著だが、これは中国の産業高度化のペースアップを示している。感染症を背景とした非接触式経済、特にデジタル経済の発展は世界的に見ても急成長している」と述べた。

　青書によると、中国は今年、世界知的所有権機関によるイノベーション分野の世界ランキングで前年より2位浮上し12位になり、2013年より9年連続の浮上を実現した。海外市場の旺盛な需要の持続的なけん引を受け、中国の医薬品製造業の輸出額は今年第3四半期に前年同期比70.2％増に、自動車製造業の輸出額は48.0％増になった。うち新エネ車（完成車）製造業の輸出額は8.1倍増加した。科学技術革新の働きかけを受け、中国の消費構造の高度化のペースがあがり、商品の消費がローエンドから徐々にミドル・ハイエンドに移っている。新エネ車やスマート家電などの消費が好調だ。

　来年はコロナ後の経済回復の勢いが持続的に強まり、都市部の男性労働者の退職規模が今年を上回る見通しであることから、都市部新規就業者数が1300万人を超える見込みだ。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年12月7日