国家外貨管理局が7日発表したデータによりますと、2021年12月末現在、中国の外貨準備高は3兆2502億ドルで、11月末より0.86%増えて278億ドル上昇しました。中国の外貨準備高は3カ月連続で回復しており、2016年以来の高値を記録しました。
これについて中国民生銀行の温彬首席研究員は「外貨準備高の回復の主な理由は評価要因にある。12月に米ドルのレート指数や世界債券指数が下落し、為替レート換算と資産価格の変化の影響が考慮されて、中国の外貨準備高の回復につながった。現在、中国経済は需要の減少や供給の拡大、見通しの変化という3つの圧力に直面しているが、中国経済の長期的な成長という基調に変わりはない。一連の安定成長政策が実施され、外貨準備規模の全体的な安定のための基礎が築かれた」と述べました。
また、国家外貨管理局の王春英副局長も、「現在のパンデミックと世界経済情勢は複雑で厳しく、国際金融市場は依然として多くの不安定で不確定な要素に直面している。しかし、中国は感染拡大の予防やコントロールと経済・社会の発展を統一的に推進しており、経済発展の靭性が強く、長期的に成長するという基本面は変わっていない。これが、外貨準備の規模が全体的な安定を維持するうえで有利に働く」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2022年1月8日