年間約7500億元の買い増し、年末の4兆元の買い増し、最高月間取引額1兆元超、投資参入者1000人超など、2021年の海外機関の中国債券投資に関する年間データが発表された。
参与度が深化
1月10日、中国人民銀行上海本部は2021年12月の海外機関の銀行間債券市場投資に関する概要報告を発表した。2021年末時点で、海外機関が保有する銀行間市場債券は4兆元に達し、銀行間債券市場の委託管理量の3.5%を占め、いずれも最高を更新した。2020年末と比較すると、海外機関の債券保有量は約7500億元増加し、保有比率は約0.3ポイント上昇した。
2021年12月に海外機関が買い増しした銀行間市場債券は約700億元で、9カ月連続の増加となった。中央決算公司のデータによると、2021年12月、海外機関が同機関に委託管理した債券規模は787億元増加し、2018年12月から37カ月連続の増加となっている。
国際投資家は中国債券市場の活発な力となっている。2021年12月の海外機関の取引額は約9345億元で、7月は1兆1000億元を超えた。
「忠実な買い手」が増加
国家外貨管理局の王春英副局長は以前、新型コロナ流行以降、中国の国債や政策生金融債などの信用レベルの高い債券資産は世界の投資家から人気を集めていると話した。
多くの国外の中央銀行などの参与は、国債などの金利商品が国際投資家から人気がある理由を説明している。2021年11月末時点で、計76の国外の中央銀行類機関が銀行間債券市場に参入し、2020年12月末と比べると5機関増加した。
業界関係者によると、債券市場の海外投資家のうち、中央銀行や国家資産基金などの機関が占める割合は上昇し、これらの機関は長期投資の傾向が高い。投資対象は主に政府部門が発行する債券で、海外投資家の資産配分が多様化し、安定した収益を望んでいることがわかる。
買い増しペースが安定