「『十四五』スポーツ発展計画」によると、スポーツ産業の全体規模は2025年までに5兆元に達する。また、北京2022年冬季五輪の準備を契機とし、ウィンタースポーツの飛躍的な発展を実現することが明記された。中国観光研究院は先ほど発表した報告書の中で、25年までに中国の氷雪観光客が延べ5億人を上回り、国内の氷雪観光収入が1兆1000億元を上回ると予想した。
驢媽媽旅遊網の鄒慶齢CEOは「経済参考報」に対して、「冬季五輪が近づくなか、中国のウィンタースポーツが盛り上がり続けている。中国は最大の初級スキーヤー市場で、スキーを年間1、2回プレイする体験者が77%を占めている。冬の旅行でスキーの初体験を最も重視する観光客が多い」と述べた。
関連する受け入れ及びレジャーホテルの予約も活況を呈している。氷雪をテーマとするレジャーホテルの人気が上がっている。途牛旅遊網の責任者によると、東北地区の「ホテル+スキー+温泉」プランの予約件数が前年同期比で440%増となっている。氷雪観光客は30代の、レジャーを楽しむ若者・中年が中心だ。選択肢を見ると、4泊5日のスキーレジャー村のプランの予約が最多で、レジャー村の関連施設(スキー活動、温泉、ウォーターワールドなどの娯楽内容)が整っている。
また冬季五輪も氷雪産業チェーンを刺激している。天猫の「ダブル11」の期間中、天猫のスキー用品の売上が前年同期比で120%増となった。アリババ傘下の越境ECプラットフォームである速売通のデータによると、昨年第4四半期の中国スキー用品の海外での売上は前年比で60%以上増えた。うち国産スキーヘルメットの海外の売上は15倍増となった。
奇創旅遊集団産業コンサルティング事業部総経理の劉宇楠氏は記者に、「冬季五輪シーズンの到来に伴い、冬季五輪経済をめぐり徐々に『氷雪製造、救援、レジャーサービス、関連施設』の産業チェーン閉ループが形成された。氷雪消費の需要が産業の集約と発展を促し、新たな消費のメリットを形成した」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月19日