商務部の高峰報道官は24日、「商務部は関連部門と共に金融機関によるリスク回避業務の豊富化と十全化を促す。輸出信用保険の強化といった手段により、貿易会社のリスク回避能力の強化をさらに後押しし、貿易発展をより良く安定化させる」と述べた。

　具体的には、輸出信用保険の中小・零細企業へのサポートを拡大し、中小・零細貿易会社へのカバーを拡大し、的を絞り中小・零細企業の保険料を下げ、給付金請求サポートを最適化する。越境ECや海外倉庫などの貿易新業態の保証引受サポートを拡大し、商品モデル革新を強化し、企業にパーソナライズされたサービスプランを提供する。

　また産業チェーンの保証引受規模を拡大し、産業チェーンのニッチ分野への正確なサービスを掘り下げ、国内・海外貿易一体化発展を促す。引き続き短期保険証券資金調達を拡大し、「政府＋銀行＋保険」「再貸付＋保険証券資金調達」などにより、中小・零細貿易会社を正確に支援し、保険証券の信用強化の効果を十分に発揮し、企業の資金調達の問題を和らげる。

　説明によると、人民元レートの双方向の変動幅が近年拡大していることについて、商務部は関連部門と共に政策の説明の強化、リスク回避マニュアルの作成、公開授業、金融機関の商品サービスの最適化の促進などを通じ、為替レートのリスク回避に対する企業の意識と能力を着実に高める。国家外貨管理局の統計によると、昨年の企業のヘッジングの割合が前年比で4.6ポイント上がった。これは企業の為替レートのリスク回避の意識が徐々に高まっていることを示した。

　高氏は、「商務部は今後、引き続き関連部門と共に、金融機関のリスク回避業務の豊富化・十全化をさらに促す。それと同時に人民元越境貿易決済環境を最適化し、企業が人民元レートの双方向の変動というニューノーマルによりよく適応できるよう協力し、企業のリスク対応能力を絶えず高める」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年2月25日