中国の「ネット世代」が切り開く新たな倹約モデル

「人民網日本語版」  |  2022-03-08

中国の「ネット世代」が切り開く新たな倹約モデル。

タグ:ネット世代

発信時間:2022-03-08 14:04:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

昨年2月、大学卒業を間近に控えた朱安安さんは、数枚の着替えと洗面用具だけを持って、実家のある甘粛省から実習先の北京市へ出発した。ホテルには一泊しかせず、翌日すぐに借りた部屋に移った。部屋の生活用品の大半を自分でそろえなければならなかったので、実習の仲間のすすめもあり、共同購入を利用して布団、枕、フロアマット、鏡、電源タップ、電気ケトルなどを一気に購入した。「あれこれたくさん買っても合計200元(1元は約18.3円)にもならず、とてもお買い得だった」と話す朱さんは、共同購入のうま味を初めて味わったという。「中国青年報」が伝えた。

グループによる共同購入、ポイント交換、クーポン券の獲得、ショッピングイベントでのまとめ買い、中古品の売買……河南省の大学で学ぶ陳宇軒さんにとって、こうしたさまざまなネットショッピングモデルは、どれも「自分のためになる」もので、倹約の目的を達成するための秘訣だという。ネットショッピングで優待を受けることは実はそれほど難しくない。陳さんのルームメイトの1人がキャンペーン活用の達人で、お値打ちの生活用品のセールや団体購入などがあると、ルームメートたちを誘って参加するという。陳さんは、「普段の液体洗剤やティッシュなどの消耗品のまとめ買いで、こうしたモデルを利用すれば確実に『サイフにやさしい』」と話した。

従来のオフラインでの値切り行為や商業施設のセールでのまとめ買いとは異なる、ネットワーク環境での新たな消費モデルが登場し、ネットを通じた「新たな倹約モデル」を生み出した。これに関連して全国各地の大学生を対象にアンケート調査を行ったところ、123校の学生1873人から有効な回答が寄せられた。その結果、回答者の68.55%が「ネットプラットフォームでいろいろな倹約方法を検索したことがある」と答えた。その一方で、「自分にはルートがないので試したことはない」は20.18%、「試す必要がないと思う」も11.27%に上った。

ネット新消費モデルが倹約の新たな方法を生み出す

普段は1個40-50元するフェイスクリームが、いろいろな優待を合わせると、6個でわずか80元になる。「友人に共同購入に誘われた時、いい話だと思えば参加する」と話すのは、武漢大学で学ぶ姚然さんで、この150元ほどの倹約になったショッピング体験が強く印象に残ったという。ネットショッピング好きな姚さんには、手頃な価格で必要な商品を買うための一連の心得がある。ECプラットフォーム「拼多多」で共同購入し、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」でクーポン券を獲得し、必要なものはセールでまとめて買い、いろいろなECプラットフォームの値段を比べ……このように倹約の方法は実にたくさんある。

ネットショッピングの台頭と大きな発展によって、ますます多くの消費モデルが提供されるようになった。ネット原住民としての大学生は、ネット消費の最先端を走り、ネットでキャンペーンを活用することが、すでに日常に溶け込んだ消費習慣になっている。調査によると、回答した大学生が最も多く選んだネットショッピングの倹約方法は、「ECプラットフォームの共同購入機能を利用する」ことで59.58%に達した。次に、「ネットでじっくり比較検討し、プラットフォームごと、商店ごとの商品のコストパフォーマンスを見て考える(58.36%)」。このほか、「必要なものはショッピングイベントやセールでまとめ買いする(37.85%)」、「ECショッピングプラットフォームやライブ配信などを通じてクーポン券を手に入れる(37.27%)」、「ポイントをためてクーポン券や現金に換える(34.49%)」、「中古品売買プラットフォームで購入する(21.62%)」、「中古品売買プラットフォームで不要品を売る(17.03%)」なども、大学生が選ぶ倹約方法だった。

このほか大学生がネットのキャンペーンでよく消費する品目は、「衣類・服飾品(63.47%)」、「おやつ・飲料品(62.19%)」、「日用雑貨(44.72%)」だ。また「メイク用品・スキンケア用品(37.60%)」、「学習用品(34.33%)」、「交通関連(24.05%)」、「映画・娯楽(23.19%」、「電子製品(21.10%)」、「おもちゃ・フィギュア(15.27%)」なども、「楽しくて買い物疲れを感じない」品目だ。

「収入を増やす」方法もいろいろ 低炭素で倹約の一石二鳥

調査によると、回答者の79.34%が「ネットによる『新たな倹約モデル』は実用的」との見方を示し、このモデルは着実に倹約の役割を果たしている。「とても新鮮で、消費の新たな選択肢を提供してくれた」は38.76%、「とても面白くて、倹約だけでなく社交的な側面もある」は34.97%、また、「買い物を無駄に複雑にするだけで、利用する必要はない」も8.38%いた。

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