「95後(1995年から1999年生まれ)」のメディア関係者の張天朗さんは、ネットの「小宇宙」ポッドキャストサイトでスポーツ解説のポッドキャストを配信し、この誕生から1年ほどの独立したポッドキャストで、ドイツのプロサッカーのトップリーグ「ブンデスリーガ」のドルトムントについてあれこれ語っている。
張さんは、「ポッドキャストをやるのは、いつか大きくなってお金を稼ごうというのではなく、自分が好きだからやっているだけだ。ポッドキャストの番組を録音し終われば、言いたかったことも話せていて、とても心地よい。より多くの人が注目して聞いてくれたらもちろん嬉しいが、誰も聞いていなくてもたいした問題ではない」と話した。
社会にエネルギーと原動力を送り込む新職業
全国政協委員の賀雲翺氏は、「大勢の若者が新職業を試してみたいと考えており、この現象の背後に隠されているのは人々の精神的な追求であり、より質の高い素晴らしい生活への希求だ」と述べた。
高氏は、「『新職業』が次々に登場することは時代の発展ニーズに合致している。今の時代は若者を必要としており、若者こそが社会の中堅パワーであり、トレンドを牽引する一団の人々だ。若いということは好奇心、探求欲を意味し、決まり切った道を歩かない個性を体現している」と述べた。
若者は自分がよいと思う職業に向かって新たな競争の道を追い求め、一部の新職業も文化事業の発展にエネルギーと原動力をもたらした。
Vチューバーの渾元さんがアップする動画は、チャルメラによるアニメ主題歌の演奏が中心だ。視聴者からは、「こんなに若い人が、新しいメディアプラットフォームを通じて民族楽器の発展を後押ししている」と評価するコメントも寄せられたという。渾元さんは、「この新しい業界には無限の可能性があると思う」と話した。
業界報告のデータによれば、中国のネット文学ユーザーは4億6千万人の規模を超え、ネット文学の創作者はすでに累計2130万人を超え、「95後」や「00後(2000年代生まれ)」の若い作者がどんどん参入している。
白氏は作家協会の副会長として、「ますます多くのネット文学の書き手が出てきて、中国文学に新たな血液と活力をもたらしていることを嬉しく思う」としている。
高氏は、「制度面で若い人たちの起業に最も基本的な保証と支援を与えれば、より多くの人が新職業に参入するようになることは確実だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年3月8日