中国物流・購買連合会が発表した中国の物流業運営データによりますと、今年1月と2月、物流業の運営はおおむね安定し、総売上は前年同期比7.2%増の51.8兆元(約990兆円)に上ったということです。
今年1月と2月、物流業の成長率は回復の勢いを続け、コロナ禍前の2019年の水準を大幅に上回っています。年初から順調なスタートを切り、物流の需要が今後も拡大し続けることもわかりました。
業界別にみれば、内需拡大と消費の刺激を中心とした政策の効果が持続的に功を奏し、工業と消費の分野における物流の需要が拡大しつつあります。
1月と2月の工業分野での物流需要は前年同期比7.5%増となり、2020年と2021年の2年間の平均成長率より1.4ポイント加速しました。ハイテク製造業と設備製造業での物流需要は、それぞれ前年同期比14.4%と9.6%増加しました。
また、消費財製造業での物流規模は前年同期比9.7%増となり、2020年と2021年の2年間の平均成長率に比べ5.2ポイント加速しました。販売面では、新業態が果たす役割は依然として明らかで、団体または個人用のモノの物流需要は前年同期比10.5%増となり、そのうち、ネット通販に関連する売上は前年同期比12.3%増となって急成長を維持しているということです。
「中国国際放送局日本語版」2022年3月26日