省エネ・低炭素化、グリーン物流の発展促進に

中国網日本語版  |  2022-04-03

省エネ・低炭素化、グリーン物流の発展促進に。

タグ:物流

発信時間:2022-04-03 13:55:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 今年の施政方針演説に当たる政府活動報告では、生態環境を継続的に改善し、環境配慮・低炭素型の発展を推進する方針が打ち出された。中国マクロ経済研究院の王蘊研究員は、流通は社会の大きな生産循環のうちの重要な一環であり、環境に優しいグリーン物流の発展は、この生産のグリーン発展を促進する上で大きな意義があり、グリーン・低炭素型の発展を促進すためにあるべき筋道に則っていると語った。

 

 昨年、中国の宅配便年間取扱個数は1千億個を上回り、8年連続で世界一となったほか、1日当たりのサービス利用者数は7億人近くに上った。国家統計局によると、運輸業、倉庫業、郵便業におけるエネルギー消費量は、標準炭換算で2003年の1億2800万トンから、2019年の4億3900万トンに増加、中国のエネルギー消費量全体に占める割合は、6.50%から9.01%に増加した。グリーン物流産業の発展を促進し、低炭素型社会を構築することは、年々重要かつ喫緊の課題となっている。

 

 国家発展改革委員会(発改委)、商務部、市場監督管理総局など7部門はこのほど、『グリーン消費促進実施計画』を発表し、グリーン物流・配送の発展を加速させる方針を示した。北京工商大学商業経済研究所の洪濤所長は、グリーン物流は、包装から運輸、倉庫、流通など多岐にわたり、生産者や販売者、消費者が共同参加するため、その実現にはの関係者全員の努力が必要だとの見方を示した。

 

 王氏は、近年、グリーン発展の理念とグリーン・低炭素化促進策の相次ぐ実施により、中国のグリーン物流は急速な発展を見せており、低汚染、低消費、低排出、高効率、高収益の近代化した物流へと移行していると指摘。各地で、グリーン物流倉庫園区(パーク)の建設が急速に進んでおり、エネルギー効率の高い設備の導入や、モノのインターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータなどの技術活用の加速などによって、物流のスマート化や倉庫設計の最適化などを行っており、宅配便の包装をいかに減らし、リサイクル可能にするかがグリーン発展の重要な要素となっている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月3日

Twitter Facebook を加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集     中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで