新疆ウイグル自治区トルファン市は前世紀、砂ぼこりの危害が深刻だった。中国科学院新疆生態・地理研究所の科学研究者が現地を訪れ砂ぼこりの対策に取り組み、中国科学院トルファン砂漠植物園を建設した。
野外品種導入、繁殖・栽培により、植物園の種が徐々に豊富になった。植物園では現在、500種以上の耐塩性と耐乾性を持つ砂漠植物が生えており、砂ぼこり対策を支えている。「三北」(東北・華北・西北)保安林プロジェクト、砂漠化防止・対策プロジェクト、退耕還林・還草プロジェクト、砂漠道路保安林プロジェクト、乾燥地帯都市防護緑地建設プロジェクトに100万株超の砂漠植物苗木と50トン超の種子を提供。砂漠化防止・対策の促進、砂産業の発展などに積極的に貢献している。
科学研究者は現在、遺伝子研究に目を向けている。トルファン砂漠植物園の張道遠主任は、「砂漠植物の耐乾性・耐塩性遺伝子を抽出し、ゲノム編集により農作物の栽培に活用する。我々はすでに綿花栽培の研究に成功しており、試験畑で成熟した導入例も見られる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月5日