世界のニーズが低下する中、中国の貿易発展は外部環境の影響を受け、成長の勢いが弱まる重圧に直面している。これを受け、商務部は5つの面から貿易安定に力を入れる。
商務部の盛秋平副部長はこのほど、新華社の取材に対し以下のように明かした。
中国の貿易発展には試練とチャンスが併存する。試練については、国際経済の回復力が弱く主要経済圏の金融政策緊縮でインフレが加速し、産業チェーンとサプライチェーンが滞り、原材料価格が高騰し、企業の経営圧力が上昇している。チャンスについては、中国の貿易産業の基礎は厚く、長期発展の基本面は変化していない。
続いて、商務部は党中央と国務院の決定を徹底的に実行し、問題を的確にし現状に立脚し、長期的視点で5つの面の作業を重点的に行う。
1つ目は順調の維持で、貿易分野の生産と流通の安定を保障する。重点貿易企業の生産、物流、人材などを保障し、「1企業1政策」で重点貿易企業の実際の困難を解決する。
2つ目は受注の強化で、受注の維持と重点業種、労働密集型業種の輸出入の安定に力を入れる。中小・微細貿易企業の国外展示会への参加を支援し、企業の自由貿易協定、輸出信用保険政策の享受を促す。
3つ目は支持の強化で、財政金融支援を強化する。中小・微細貿易企業への信用貸付を増やし、受注維持のための融資規模を拡大し、貿易企業の為替変動リスク対応力を引き上げ、越境貿易の人民元建て決済を積極的に推し進める。
4つ目は革新の促進で、新技術と新形式の運用を奨励し、越境ECなどの新業態と新形式の普及を加速化させる。サービス貿易の革新発展の推進に力を入れ、全国版の越境サービス貿易ネガティブリストを作成し、国家サービス貿易革新発展モデル区を建設し、デジタルサービスや特色サービスなどの輸出基地を強大化し、サービス貿易会などのプラットフォーム作用を発揮し、新たな成長展を形成する。
5つ目は原動力の増強で、貿易のモデル転換・グレードアップ基地の質の高い発展を推し進め、デジタル貿易とグリーン貿易を発展させる。大型の貿易基幹企業の牽引力を発揮し、中小企業の専門化・精密化・特色化・斬新化を推し進める。同一ライン・標準・品質の商品の発展を促し、国内外販売の一体化を推し進める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月14日