ヘッジファンドで世界最大のブリッジウォーターはこのほど、米国証券取引委員会(SEC)に四半期の株式保有報告書「フォーム13F」を提出した。報告書によると、同社は中国概念株を中心に保有株を増やし、阿里巴巴(アリババ)、拼多多(ピンドゥオドゥオ)、百度(バイドゥ)などの株式を追加購入した。うち阿里巴巴の株式は近年の四半期では最多となる321万2200株を追加購入、増加率は75%で、買い増し後の保有株数は748万500株、時価にして8億1400万ドルに上り、保有株の中では6番目に大きなポジションとなった。拼多多の株式は227万7500株を追加購入、増加率は85%で、買い増し後の保有株数は493万9400株、時価にして1億9800万ドル。百度の株式は37万6600株を追加購入、増加率は50%で、買い増し後の保有株の時価は1億4900万ドルとなった。
また、蔚来(NIO)と理想汽車(リ・オート)の株式が大きく買われた。中国系プライベート・エクイティ大手の景林資産も中国概念株のポジションを増やしている。フォーム13Fによると、景林資産は今年第1四半期に12銘柄の株式を買い増しし、中でも京東(JD.com)の株式は計309万株を追加購入、増加率は最高の243%となった。
世界最大の資産運用会社ブラックロックも今年第1四半期に理想汽車、蔚来という「新興自動車メーカー」の株式を大きく買い増した。うち理想汽車の株式は計105万株を追加購入、増加率は5%で、保有株の時価は期末時点で7億7200万ドル。蔚来の株式は55万株を追加購入、保有株の時価は期末時点で13億6000万ドルに上った。また、JPモルガンやフィデリティ・インターナショナルなどの海外大手も今年3月に中国概念株を追加購入し、特に美団(Meituan)、京東、阿里巴巴、騰訊(テンセント)などインターネット企業の株式を大きく買い増した。
専門家によると、国際的な資産運用大手は長期的には中国アセットに強気で、特に一部のバリュエーションが割安な優良企業には中国アセットとしての魅力がまだあると判断している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月22日