また、中国の戦略的新興産業の重要な発展方向の一つとして、水素エネルギー産業は中国経済の質の高い発展に新たな原動力をもたらすだろうと説明。水素エネルギー産業は技術集約的であり、広範な分野をカバーし、高い収益力があるため、イノベーション主導の発展を堅持し、産業イノベーションシステムの構築を継続的に強化するほか、コア技術やキーマテリアルのボトルネックを継続的に突破することで、産業チェーンの好循環を実現できるとして、水素エネルギー産業の規模は今後も継続的に成長する事が期待されるとの見方を示した。
同計画では、「第14次5カ年計画(2021~2025年)」期間中に、副生水素(副次的に生産される水素)と再生可能エネルギーによる水素製造に基づく、近場での利用を主体とした水素エネルギー供給システムを概ね確立するとして、次の方針を示した。
水素燃料電池自動車(FCV)の保有台数を5万台に増やし、水素ステーションを増設、再生可能エネルギーによる水素製造を年間10万~20万トンに引き上げ、年間のCO2排出量を100万~200万トン削減する。
2030年までに、水素エネルギー産業技術のイノベーションシステムとクリーンエネルギーによる水素製造・供給システムを整備し、カーボンピークアウトの実現に向けて支援を強化する。
2035年までに、多元的な水素エネルギーのエコシステムを構築し、最終エネルギー消費における再生可能エネルギー由来の水素の割合を大幅に引き上げ、エネルギーのグリーン転換型の発展促進を支える重要な役割を担わせる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月11日