中共中央宣伝部は10日、「中国のこの10年」と題した会見で、新時代の交通強国の建設加速の進捗と成果を紹介した。

   「中国の交通運輸事業はこの10年で歴史的な成果を手にし、交通大国から交通強国への歴史的な飛躍を迎えた」。交通運輸部の徐成光副部長によると、中国共産党第18回全国代表大会以降、中国の交通インフラ建設は世界が注目する成果を手にした。中国は「8縦8横」高速鉄道メインルート、「71118」国家高速道路本線、世界クラス港湾クラスタ、世界クラス空港クラスタの建設を加速しており、総合交通運輸ネットワークの総延長が600万キロを超えた。2012年から21年末にかけて、鉄道と道路の総延長が約110万キロ（地球の赤道27周半に相当）増加した。人口20万人以上の都市の高速鉄道と高速道路の普及率が95％を超えた。

　この10年で、中国の総合立体交通網の形成が加速した。中国は世界最大の高速鉄道ネットワーク、高速道路ネットワーク、世界クラス港湾クラスタを完成させ、航空・海運ルートが世界にスムーズに連結し、規模が巨大で国内外を円滑に結びつける交通運輸システムは、世界2位の経済体と世界一の貨物貿易国である中国の発展を力強く支えた。

　この10年で、中国の総合交通サービス能力が大幅に向上した。2021年のデータを見ると、1日平均で延べ6万9000隻の船舶が港を出入りしており、航空機の離着陸が延べ2万6800回に、宅配便処理数が3億件弱にのぼっている。ピーク時の旅客列車発車本数は1日平均1万本超で、高速道路の車両利用数は延べ6000万台超。交通運輸は人々が最も達成感を得ている分野の一つだ。

　国家鉄道局の安路生副局長によると、中国共産党第18回全国代表大会以降、鉄道業界の運輸サービスの質が全面的に向上した。鉄道旅客取扱数、貨物輸送発送量、貨物輸送取扱量、運輸密度がいずれも世界一。新型高速列車「復興号」が、全国31省・自治区・直轄市のフルカバーを実現した。オンライン切符購入、電子切符、オンライン座席指定などの新たなサービスを打ち出し、移動をよりスムーズかつ快適にした。

　中国民用航空局の董志毅副局長によると、この10年に渡り中国で新設・移設された空港は82空港で、空港にのぼっている。全国の空港の設計上のキャパシティは合計で延べ14億人超。新規航路は3000本超で、航路の総数は5581本。航空サービスネットワークは全国の92％の地級行政単元、88％の人口、93％の経済規模をカバーしている。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年6月13日