デジタルヒューマンは発展の最中にあるが、一部のリスクがすでに顕在化し始めている。
例えばデジタルヒューマンの帰属問題、人とデジタルヒューマンの関係性などだ。デジタルヒューマンがその企業のものだとしても、それを演じる人を交代すれば、人気テレビドラマの元の出演者が不在のまま続編を作るようなことになる。企業も演じる人も共倒れになる可能性がある。
高品質のデジタルヒューマンを生むのは難しく、人気が出たとしても作品の更新頻度は「量産」には遠く及ばない。
安信証券はこれと関わるコストの問題について、リアルさを求めれば技術のハードルと製作費が上がることを意味し、3−4分のショート動画の製作期間が約1カ月にのぼると指摘した。
一部の人材募集サイトを見ると、メタバースのブームにより、モデラー、アニメーター、3DCGデザイナーなどが人気になり、月給が数万元にのぼっている。これらは間接的にデジタルヒューマンの製作費を上げている。
安信証券は報告書の中で、「デジタルヒューマンのより重要なのはビジネスモデルの再構築だ。メタバースがバーチャルのデジタルヒューマンに活力を与え、新たなIPの生産と商業化をもたらし、デジタルヒューマンとマンマシンインタラクションに変革と再構築をもたらす」とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月22日