2隻目の国産大型客船の建造が開始、1兆元規模の産業を形成へ

中国網日本語版  |  2022-08-09

2隻目の国産大型客船の建造が開始、1兆元規模の産業を形成へ。

タグ:国産大型客船

発信時間:2022-08-09 14:47:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 情報によると、この客船のトン数と全長はいずれもすべての空母を上回っている。資料によると、現在の世界最大の空母は米国の「ジェラルド・R・フォード」で、全長は332.8メートル、トン数は約10万トン。


 世界の造船業が深い調整の厳しい状況を迎えるなか、中国は世界の造船大国から造船強国へと邁進しなければならない。客船は戦略的に重要な部分だ。


 まず、大型客船の建造は中国と世界の多様な経済関係を促進する。例えばH1509の建造を担当する上海外高橋造船有限公司はすでに業界と地域を跨ぎ、世界から500社超のサプライヤーを集めている。客船の特別な内装についても、米国やイタリアの54社のサービス業者と協力している。世界トップのエンジニアリングソフトウェアの研究開発企業及びサプライヤーであるHexagon PPMと共に「三次元一体化」設計ソフトウェアを開発し、世界初となる全船導入に成功した。


 次に、大型客船の建造そのものに大きな経済効果がある。1席の大型客船の工費は10億ドル超で、関連サプライチェーンには100社を超える戦略的サプライヤー、8000社を超える専門的なサプライヤーが含まれる。さらには120種弱の設備プラント、約2500万個の部品が含まれる。その複雑性は大型機の10倍、高速鉄道の50倍で、1隻の客船の建造に伴う労働時間は1000万時間を超える。世界の2018年の客船数は433隻、乗客数は延べ2850万人、直接的に創出した雇用は110万人超、経済規模は1200億ドル超。


 北京社会科学院研究員、中国人民大学スマート社会ガバナンス研究センター研究員の王鵬氏は、「客船プロジェクトの実現は技術の研究開発だけではなく、さらに多くの企業部門及び関連業界、さらには分野を跨ぐ各部門から集めたチームの協力が必要だ。このプロセスにおいて複雑な産業チェーンを動かし、産業チェーンの経済の活力を引き出す」と述べた。


 交通運輸部などの部門は以前発表した「中国の客船経済の発展促進に関する若干の意見」の中で、2035年までに客船による旅客年間輸送量が延べ1400万人にのぼる見込みとした。中国水運網の報道によると、これは100隻の豪華客船の新規建造を含む1兆元規模の投資をけん引する見込みだ。中国の毎年の客船産業の経済規模が4000億元を突破し、150万人の雇用を創出するという。客船産業が中国の海洋経済の高品質発展と、海洋経済の空間拡大の重要な産業クラスタに発展することに期待できる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月9日


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