中集集団(本部は深セン)が31日に発表した情報によると、中国初の「新型二酸化炭素(CO2)蓄エネ検証プロジェクト」(以下「同プロジェクト」)がこのほど、四川省徳陽市で正式に稼働開始した。
説明によると、中集安瑞科傘下の石家荘安瑞科気体機械有限公司が百穰新能源科技(深セン)有限公司向けに、同プロジェクトの中核蓄エネ専用設備を研究開発・建造した。同プロジェクトは国内初の新型CO2蓄エネ検証プロジェクトで、CO2新型蓄エネシステムの実用化と大規模発展の実現に対して重要な力を発揮する。
情報によると、CO2蓄エネシステムは主にCO2が液体から気体に変わる時に急激に膨張し、室温条件で400倍弱に膨張する特性を利用する。その基本原理は、電力消費量の少ない時間帯に余剰電力を利用し常温・常圧のCO2(気体)を液体に圧縮し、かつ圧縮中に生まれる熱エネルギーを保存する。電力消費のピーク時に、保存していた熱エネルギーを利用し二酸化炭素(液体)を加熱し気体にし、蒸気タービンを動かし発電する。この特性はリチウム電池の即時応答に近いが、エネルギー保存時間が長く、システムの退化が少なく、そのコストは大型リチウム電池の半分にも満たない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月1日