中国商務部がこのほど発表した統計によると、今年1〜7月の全国の外資導入額は、比較可能なデータで計算すると実行ベースで前年同期比17.3%増の7983億3千万元に上った。
この外資導入には、次の3つの特徴が見られた。
1、ハイテク産業の導入額は同32.1%増と高い伸びを見せた。
2、主要先進国の対中投資の伸び率が高く、中でも韓国、米国、日本、ドイツの対中投資は実行ベースで、前年比でそれぞれ44.5%、36.3%、26.9%、23.5%増加した。
3、中国東部、中部、西部で外資導入に増加傾向が見られ、前年比でそれぞれ15.2%、30%、41.2%増加した。
今年1〜7月の外資導入状況を見ると、外資が中国市場への投資を重視しており、中国経済の持続的成長に強い自信を持っていることがうかがえる。国内外の企業などによる中国ハイテク分野への投資が増え続ける中、中国経済の構造調整が加速し、イノベーションの推進が経済成長の主な原動力になりつつある。産業の段階的移転が進むのに伴い、中部や西部地区での産業体系の確立が加速している。このことは、中国が産業、供給、イノベーションの一体化されたチェーンシステムを構築し、東部、中部、西部地区の産業発展の格差を徐々に解消していく上で有利になる。