世界の米生産量が大幅減か=仏メディア

中国網日本語版  |  2022-10-20

世界の米生産量が大幅減か=仏メディア。

タグ:世界の米の生産量

発信時間:2022-10-20 14:48:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 フランス米加工企業連合会(以下「同連合会」)は世界の米の生産量が大幅に減少することを懸念している。これは主要生産国でこの数カ月に異常気象が発生しているためで、米価格が高騰する見通しだ。仏BFM TV(電子版)が16日に伝えた。


 同連合会の判断によると、米供給は今後多くのリスクに直面する。


 同連合会の会長(以下「同会長」)は、供給難は「来年2、3月より始まる」可能性があるとし、「完全に供給が途絶えることはないが、少なくとも深刻な影響が出る」と警鐘を鳴らした。


 米の各品種が影響を受ける。まずはバスマティ米で、中・大型スーパーの米販売量の45%を占めている。その主要生産国のインドとパキスタンは過去数カ月に熱波と豪雨を迎えており、少なくとも25万トンの米と必要な商品輸送インフラ(道路や橋など)が破壊された。


 世界の毎年の米生産量は5億8000万トンで、正常であれば輸出量は5000万トンをやや上回る(うちインドからの輸出は2150万トン)。またインドは9月に一連の規制措置を発表した。破砕米の輸出を禁止し、精米と玄米の輸出に20%課税した。


 同連合会は「欧州のすべての国(主にイタリア、スペイン、ギリシャ)の稲は、成長期間全体において水不足の状態にある」と指摘した。同会長は、「欧州全体の生産量は20-25%減る見込みだ」と述べた。


 同会長はまた、「エネルギー価格の急騰以外に、ウクライナ戦争により小麦とトウモロコシの価格が上がっており、一部の国はミャンマーもしくはインドの破砕米を飼料の代替品にすることを余儀なくされている。これは市場の高騰の雰囲気を強く醸成している」と注意を促した。


 またEUは9月1日より玄米の輸入関税を引き上げており、かつ米ドルがその他の通貨に対して通貨高を維持している。同会長は、「これにより輸入コストがさらに上がる。ドルで商品を購入し、ユーロで商品を販売しているからだ」と強調した。


 米産業のコストは1年内に30%上がった。消費について、フランス国立統計経済研究所のデータを見ると、9月の米小売価格はすでに前年同期を12%超上回っている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月20日


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