中国自動車工業協会がこのほど発表したデータによると、今年9月には中国の自動車輸出台数が前年同期比73.9%増の30万1千台に上り、再び30万台の大台を突破した。今年1-9月の中国自動車メーカーの輸出台数は同55.5%増の211万7千台に上り、2021年の年間輸出台数を上回った。そのうち9月には新エネルギー自動車が同2倍以上の5万台輸出され、1-9月も同2倍以上の38万9千台輸出され、輸出台数全体の18.4%を占めた。一方、ドイツ自動車工業会(VDA)が発表したデータを見ても、中国がドイツを抜いて世界2位の自動車輸出国になったことがわかる。
中国自動車工業協会の付炳鋒常務副会長兼事務局長は、「今年1-8月のデータを見ると、自動車の輸出の伸びに対する新エネ車の寄与度は26.7%に達して、自動車工業における対外貿易の新たな注目点になった」と述べた。
上海市に工場を構える米電気自動車(EV)大手のテスラは、新エネ車の輸出全体のうち42.4%を占めた。新型コロナウイルス感染症とエネルギー危機などの影響を受けて、欧州と米国にあるテスラの工場は生産能力に限界があったため、上海工場への依存度が高まり、上海工場はテスラの輸出における最大の生産拠点になり、周辺のサプライチェーンの発展も急速に牽引することになった。
これと同時に、新エネルギーへの積極的なモデル転換の過程で、中国独自ブランド車の海外進出も加速した。
このほど、4年ぶりに行なわれたパリモーターショー2022で、比亜迪(BYD)をはじめとする複数の中国ブランド企業が豊富な車種を展示し、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、アウディなど欧州の大手自動車メーカーが欠席したのと明らかな対照をなした。
自動車製造の新勢力としての哪吒汽車の関係責任者は、「当社は今年9月に1万8005台を引き渡しして、再び過去最高を更新し、3ヶ月連続で自動車製造の新勢力のトップに立った。前年同期比で134%増となり、27ヶ月連続で増加を実現した」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年10月21日