「無人工場」が24時間連続で生産し、「ロボット同僚」が辛い仕事を担当し、「透明化生産ライン」が全フロー作業データをチェックする。事務所で巨大スクリーンを見ながらマウスを操作するだけで、遠く離れた工場の生産を管理できる。このようなシーンが、より多くの工場で見られるようになった。

　これはインダストリアルインターネットの中国製造へのエンパワーメントの縮図だ。中国は現代化産業体系を建設し、新型工業化を進めている。インダストリアルインターネットプラットフォーム体系がスムーズに構築中で、すでに45の国民経済大類まで広がり、産業規模が1兆元を突破している。

　工業・情報化部通信管理局は、現在のインダストリアルインターネットの概念について、特別に次の権威ある解釈を示した。5Gを始めとする次世代情報通信技術を利用し、工業経済と深く融合する新型インフラ、応用モデル、工業エコシステムを構築する。5G技術によりヒト、マシン、モノ、システムを全面的につなぎ、全産業チェーン・全バリューチェーンを網羅する新しい製造・サービス体系を構築する。

　インダストリアルインターネットは現在、中国の製造業が「中国製造」から「中国智造」にモデル転換するための重要な支えになっている。工業・情報化部情報技術発展司の王建偉副司長は、「インダストリアルインターネットの産業規模は1兆元を突破した」と述べた。

　工業・情報化部のデータによると、中国が現在までに完成し開通させている5G基地局数は196万8000カ所で、インダストリアルインターネット高品質広域ネットワークが全国の300以上の都市を網羅している。国家インダストリアルインターネットビッグデータセンター体系の建設が着実に進められている。

　中国のインダストリアルインターネットはこの5年間で無から有へと移り変わり、基幹技術の難関攻略で次々と進展を手にし、産業化のペースが持続的に上がった。インダストリアルインターネット産業連盟の調査データによると、インダストリアルインターネットの中小企業での普及率が近年持続的に上がっており、この2年で5ポイント弱上がった。企業の83％が、インダストリアルインターネットの導入により生産・経営効率が大幅に上がったと回答した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年10月26日