毎年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)は、消費市場のメインイベントだ。すでに多くのECプラットフォームが現在、ダブル11のプレセールを開始している。天猫が25日に発表したデータによると、天猫のダブル11が24日夜に始まってから1時間内に、3000を超えるブランドの取引額(予定)が前年同期より倍増した。
プレセールで好発進したダブル11について、星図金融研究院の付一夫上席研究員は「証券日報」に、「各大手ECプラットフォームは現在、タイムリーに消費促進セールを実施しており、消費者の購入の意欲をさらに高めるとみられる。第4四半期の消費市場は順調に回復する見込みだ」と述べた。
中国は今年に入り、一連の消費促進策の実施と奏効を積極的に促しており、オンライン消費の消費市場に対するけん引力がさらに顕著になっている。国家統計局が24日に発表したデータによると、今年第1-3四半期の社会消費財小売総額は前年同期比0.7%増で、うちオンライン小売が占める割合が上がった。第1-3四半期の全国の実物商品オンライン小売額は前年同期比6.1%増で、伸び率が社会消費財小売総額を大きく上回り、急成長を保った。
中国財政学会業績管理特別委員会の張依群副主任委員は、「第4四半期の消費は持続的に好転し、消費規模が大幅に拡大する見込みだ。ダブル11は集中購入効果を形成する。これに第4四半期が消費シーズンであることが加わり、消費に積極的な効果を生む」と述べた。
付氏は消費刺激について、「中小及び零細企業への支援を拡大するべきだ。その発展状況が改善されることで初めて雇用を安定させ、人々の収入源の安定を維持し、消費の自信を深めることができる。中長期的に見ると、さらに消費を抑制する一連の障害を打破するべきだ。例えば低・中所得層の所得水準をしっかり上げ、住民の所得格差の縮小に着手し、社会保障体制をさらに改善する。特に住民の養老や医療の問題を適切に処理することで、人々の消費の懸念を解消するべきだ」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月26日