世界が注目する中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)が16日午前、北京の人民大会堂で開幕した。取材に来た外国人記者らの多くが、この党大会は中国の将来の青写真を描くだけでなく、世界中に強力なプラスのエネルギーを注入するものだと語った。
――誇りを持って国家の建設に――
メキシコのテレビ局Canal6のフランチェスカ・マルティネス記者はこのほど、党大会プレスセンターが企画した見学・取材イベントに参加し、「中国はさまざまな分野で驚異的な勢いで発展しており、その成果に大変驚いた。中国共産党の指導の下、中国の人々は誇りを持って国家の建設に取り組んでいる」と語った。マルティネス氏はこれまでに今大会について複数の報道をしている。中国での取材で見聞きしたことを、SNSアプリ微信(ウィーチャット)のモーメンツに投稿するなど、今大会の重要な内容をさまざまなプラットフォームを通じてメキシコの視聴者に伝えている。
――貧困撲滅への莫大な資金投入を実感――
「党大会の報告では繰り返し『人民』に言及しており、中国共産党が民生を非常に重視していることがうかがえる」。ドバイにある中国アラブテレビ(China Arab TV)のアイリーナ記者は、15日の記者会見から16日の開幕式まで全て現場を取材し、こう語った。中国で働いて4年になるアイリーナ氏は、中国が掲げる貧困脱却への堅塁攻略(貧困撲滅)と共同富裕というスローガンに強い関心を寄せている。貧困脱却の成果を調査するため、雲南省怒江リス族自治州を訪れ、その取り組みについて深く理解した。「山間部に高速道路が通っているのを見て、中国の貧困撲滅に向けた巨額の投資が行われていることを実感した」と語った。
――中国は世界各国に重要な発展の機会を提供――
「党大会報告では、人類運命共同体の構築を推進することを改めて強調した。中国が世界各国に重要な発展の機会を提供していることが証明された」。ケニヤの日刊紙ザ・スターのブライアン・オティノ記者はこう述べ、「一帯一路」共同建設に向けた協力枠組みの下、首都ナイロビと南東部の港湾都市モンバサの二大都市を結ぶ全長472キロの「モンバサ・ナイロビ標準軌鉄道」が建設され、両都市間の平均所要時間はこれまでの8時間から5時間に短縮された。同鉄道はケニア最大のインフラ事業であり、直接的にも間接的にも数千人規模の現地雇用を生み出し、地元経済の発展に寄与した。
イラク国営通信の記者でキャスターを務めるサミ・アブドゥル・アミール・アブード氏も、このことを実感。 「中国企業はエネルギー分野でイラクとの協力を積極的に推進し、石油資源の共同開発やイラクのエネルギー生産の効率化を効果的に進めている」と語った。また、中国企業の協力で校舎や住宅が数多く建設され、民生改善にもつながったとしている。
大会の報告書で、中国は対外開放という国家の基本方針を堅持していると強調。中国・アラブTVのアイリーナ記者は、これに強く心を動かされたとした上で、中国が門戸を一層広く開くことを改めて示したものであり、中国とアラブ諸国の協力関係がさらに深まることにつながると語った。今年は、地域的な包括的経済連携(RCEP)が発効した最初の年だ。インドネシア国営アンタラ通信北京支局のイレファン支局長は「RCEPの発効による地域経済の一体化は、インドネシアの発展に新たな原動力をもたらした」と指摘。インドネシアと中国は、協力のための良好な基盤を持ち、幅広い分野での共通利益を共有しているとして、今後、協力が一層強まることに期待感を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月30日