第5回中国国際輸入博覧会(輸入博)が11月5日から10日まで上海で開催される。
毎年、この輸入博では「初公開、初出展」の新製品に注目が集まる。糖度16度にもなるフィリピンのパイナップル「ブラックダイヤモンド」や、エクアドルの有機バナナ、ストローを刺してそのまま飲めるタイのアロマココナッツなど、「グルメを味わう輸入博」がさらに一新、中国の消費者の舌を満足させると期待される。
最新の技術成果にも期待が集まる。今回は、種苗産業、人工知能(AI)の専門エリアが新設されるほか、エネルギー・低炭素・環境保護技術エリア、イノベーション・インキュベーションの専門エリアを拡充。技術・設備、消費財、医療、自動車などの分野のスタートアップ企業150社余りが一堂に出展する。
人工知能体験エリアでは、さまざまな応用シーンを用意。ロボットによるサッカーワールドカップ「ロボカップ」やダンスパフォーマンス、仮想現実(VR)eスポーツ大会などが開かれる。来場者は自身のアバターを作成し、クラウド会議への参加やクラウド授業の受講、VR版ホログラフィックライブの体験など、人工知能が現実世界にもたらす大きな変革を体感することができる。
ドイツの医療機器大手シーメンス・ヘルシニアーズは世界初となる第5世代移動通信システム(5G)を用いた移動式クリティカルケアユニット「エクスペディション」を出展する。パナソニックは冷却熱電併給システム(CCHP)による水素供給実証プロジェクトを、アルゼンチンはスマート産業分野での実力を初披露する。
今回、新たに設置される「中国のこの10年――対外開放の成果展」と題する総合展示エリアにも注目したい。成果専用エリア、省区市専用エリア、「出展者から投資家へ」専用エリアを設け、新時代の中国の対外開放による輝かしい成果を紹介する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月4日