2022年中国水素エネルギー産業大会が15日、広東省仏山市で開催された。本大会は国家発展改革委員会と国家エネルギー局が指導。出席者は「ゼロカーボンの中国、水素エネルギーの未来」というテーマをめぐり、水素エネルギー産業の現状と未来について共に議論した。
国家発展改革委員会イノベーション・ハイテク発展司の沈竹林司長は、「国内を見ると、政策のけん引と市場の駆動の影響で、水素エネルギー産業が発展の高速道路に入っている。新供給・新技術・新応用・新メカニズムが続々と登場し、産業体系が日増しに十全に向かっている」と述べた。
データによると、中国の年間水素製造量は約3300万トンで、うち工業用水素の品質基準を満たすものは約1200万トン。水素エネルギー全産業チェーンの一定規模以上の工業企業は300社超で、長江デルタ、粤港澳大湾区、京津冀などに集中している。
本大会では17件の水素エネルギー産業重点プロジェクトの始動・稼働・契約セレモニーが行われた。これには水素エネルギー交通、発電、蓄エネ、スマートエネルギーシステム、水素水による栽培・養殖などの各分野が含まれる。
中国国際経済交流センターの張暁強常務副理事長は、「水素エネルギー産業は巨額の投資が必要で、高コストだ。各地は協同発展を強化し、水素エネルギー産業の技術ネックを集中的に解消し、産業の基礎を固めるべきだ。同時に現地に適した形で水素エネルギーの応用シーンを拡大し、水素エネルギーの交通・蓄エネ・発電・工業などの分野での多元的な応用を慎重に進めるべきだ」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月16日