国連の「世界人口展望2022」報告書は、11月15日に地球の人口が「80億時代」を迎えると予想した。
地球は人類の重さに耐えられるか。これは自然の制約と、人類自身の選択にかかっている。米シンクタンク「ウィルソン・センター」の研究員は、「地球は人類の数よりもその行動から大きな影響を受ける。80億という人口が地球にとって多すぎるかを懸念し、人口の増加率が高い発展途上国のせいにするよりも、最も豊かな国による資源の過度な消耗の方が大きな問題だ」と指摘した。オーストラリア国立大学の学者であるステファン・ドーヴァーズ氏とコリン・バトラー氏は論文の中で、「地球上のすべての人が米国の中産階級のような暮らしをすれば、地球は約20億人しか収容できないだろう」と記している。
また日増しに激化する不平等も地球の収容力を大幅に落としている。統計によると、現在の世界の食糧生産量は80億人を満腹させることができるが、8億人が「長期栄養不良」に陥っている。その重要な原因は、富裕国による資源の過度な占有と、世界的な分配の不均衡だ。国連のグテーレス事務総長はこのほど署名文書の中で、「世界の富裕者と貧困者の間の大きな格差を解消できなければ、この人口が80億人に達する世界には緊張、不信任、危機、衝突が満ちるだろう」と指摘した。
人類の環境保護意識が持続的に高まり、気候変動に対応し生態環境を保護する行動が増えている。西側の物質主義の工業文明を超越し、人と自然が調和的に共生する生態文明を構築することが、世界に響き渡る進歩の声になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月16日