空気熱利用ヒートポンプ 稼働中に火を使わず、廃ガス無排出
居住環境を改善するため、中国北方の多くの農村が現在、石炭を使わないクリーンな暖房供給を積極的に広めている。
天津大学建築設計計画研究総院の建築エンジニアである馮衛星氏は、「科技日報」の取材に応じた際に、「クリーンエネルギーの石炭への置換において、空気熱利用ヒートポンプが注目されている。これは尽きることなき空気を熱源とし、少量の電力で駆動させる(空気中の熱を圧縮し熱を生み出す)ことで、農村部の暖房のさまざまな需要を満たせる」と説明した。
空気熱利用ヒートポンプが空気中の熱エネルギーを主な熱源とするため、その省エネ効果は一般的な電気暖房器具の3倍にのぼる。従来の石炭燃焼・ガス燃焼ボイラーなどの方法と比べると約30%のエネルギーを節約できる。
馮氏は、「また空気熱利用ヒートポンプは安全で環境に優しい暖房器具だ。稼働中に火を使わず、廃ガスを排出しない。火災、爆発、中毒などの事故発生の可能性を大幅に引き下げ、かつ汚染物の排出を減らし、大気品質を改善する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月21日