エネルギー価格と生活費の続騰によるプレッシャーから、このほど欧州各国で大規模なストライキと抗議デモが発生している。これは欧州の厳しい経済情勢を反映している。エネルギー危機がエスカレートし、物価が上がり続けるなか、欧州経済の先行きは依然として楽観できない。
ユーロスタットの最新データによると、ユーロ圏の10月の物価上昇率は年率換算で10.7%にのぼり、記録を再び更新した。ユーロ圏19カ国のうち11カ国の物価上昇率が2桁台にのぼった。
独キール世界経済研究所のステファン・クース副所長は、経済発展の流れを見ると、「雪崩」が到来しようとしていると警鐘を鳴らした。欧州委員会のドンブロフスキス執行副委員長は、EU経済は転換点を迎えようとしていると述べた。欧州諸国の人々は生活費の上昇への対応に苦しみ、企業は競争力を失っている。来年の経済は低迷する見込みだ。
欧州委員会は11日に発表した2022年秋季経済予測報告書の中で、EUとユーロ圏の大半の国が今年第4四半期に景気後退に陥り、来年第1四半期も後退が続くとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月22日